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高音質イヤホンのリケーブル、交換ケーブルレビュー [オーディオ・ビジュアル]

今日は実際に代表的な交換ケーブル
のレビューをしてみたいと思います。

参考までに実際に使用したイヤホンの
モデルを記載しておきますね。

FitEar To Go 334!
FitEar Parterre
Shure SE846CL-A
Westone W60
Noble Audio Classis Noble 6
Ultrasone IQ
Audiofly AF180

接続機器はAK240のアンバランスで
試しています。

交換ケーブルの端子は
イヤホンのメーカーやモデル

によって違いますが、大別すると
以下のようになります。

MMCX
 これは現在のスタンダードな端子で
 ShureやUltimate Ears、Westonの一部
 などに使われています。

カスタムIEM用
 一般的なカスタムイヤーモニター用の端子で
 2ピンになっています。

FitEar用
 FitEarのカスタムイヤーモニターやユニバーサル
 タイプ用の2ピンです。

その他
 SennheiserのIE80とか、JH Audio のRoxanne
 など、そのモデル独自の端子を備えるものも
 あります。

交換ケーブルによっては、ターゲットモデルによって
ある端子とない端子がありますので、気を付けてください。

交換ケーブルは数えきれないくらいありますが、
今回はWhiplash Audioなどの超高級品や

マニアックな製品は除外して、
現在もっとも人気の高い以下のメーカーの

代表的なものを5種類を、厳選して試すことにしました。

ALO Audio
Beat Audio(ヘッドホンメーカーのBeatsとは違いますよ)
Audiotrak
Saec

①SAEC SHC-200FS
  市価17,000円程度(1.2m)

これはサエクの代表銘柄で、MMCXタイプの端子
になります。

PCOCCという高純度無酸素銅の素材の典型で、
柔らかくスムーズで万人向けするケーブルですね。

J-popなどのボーカル系にもよくマッチします。
ただ、コスパがいいかといえば、そうでもなく、

クオリティは少し落ちますが、むしろこの下の
半値の100FSのほうがお勧めかもしれません。

②AUDIOTRAK Re:cable SR3
  市価21,000円程度

コスパの高いオーディオデバイスやケーブル
で知る人ぞ知るメーカーです。

このモデル、この春にSR2に変わって登場した
ニューモデルで、純度99.99%の銀線で、

クライオ処理されています。プラグもノイトリック製
でしっかりした作りになっています。

その音質は正に銀線の特徴を非常によく
表していて、繊細できらびやかな中広域を持ち、

銅線から変更すれば音質の違いを実感できる
でしょう。

ただ、音質は明るいので明瞭には感じますが、
僕なんかはエネルギッシュな力強さ、引き締まった

低音の圧力が好きなので、ちょっと物足りない
感じがしてしまいます。

③BEAT AUDIO Supernova
  市価30,000円程度(個人輸入すれが25,000円程度)

このメーカーは2010年に設立された新興メーカー
ですが、リケーブル専門でその実力は日本の

オーディオ業界でも高く評価されていますね。
Supernoveは同社の顔ともなる製品で、

銀メッキされた高純度の銀線です。
同社のケーブルは太さに比べて基本的に

柔らかく、とてもとり回しがしやすいとともに、
プラグも小型高品位で、ケースを付けた

iphoneなどにも使用しやすい設計に
なっています。また、端子も豊富に

揃っているのもうれしいところです。

さて、音質ですが、銀線らしく高解像度で
鮮やかな音、という印象です。

クリアーなのに刺さりがないというのも、
聞き疲れしないのでいいですね。

ハイレゾ音源にも十分な性能を発揮します。

値段はそれなりに高いのですが、ケーブル
にこのくらいの金額を投資してみようと

思う人には、お勧めの商品です。
僕の唯一の不満点、それはもう個人的な

好みの世界なのですが、もっとアグレッシブで
タイトな低域とさらなるシャープさがあれば、

と思ってしまうのですが、これはあなたには
余計なことかもしれませんね。

Beat Audioの製品は、例えばトップグレード
にOslo II という銀線がありますが、この

Oslo IIでも、もちろん非常にクリアですが、
必要以上のシャープさはありません。

モニターユースというよりも、オーディオファイル
向けの音作りをしているように思えます。

④BEAT AUDIO Vermilion
  市価40,000円程度(個人輸入で35,000円程度)

Vermilion、この名前はご存じの方も多いでしょう。
VGPなどのオーディオ賞でも極めて評価の高かった

ケーブルですからね。

このおしゃれな真紅のケーブルは、高純度無酸素銅
を使った銅線ですが、少量のミネラルを意図的に

混入させ、銅線の音質を独自にチューニングした
珍しいケーブルです。

その音質はなんというか、実に美しく気持ちのいい、
という表現がぴったりです。

高解像度ではありますが、決してそれを押し出さず、
のびのびとして本当に素直な音なんです。

もしあなたが銀線より銅線の音を好むなら、
間違いなく好きになると思います。

値段がかなり高いのが玉にきずですが、
いつもそばにおいて聞きたい、そんなケーブル

じゃないでしょうか。

⑤ALO SXC 24
  市価42,000円程度(個人輸入で35,000円程度)

こちはらアンプやケーブルなど、ポータブル
オーディオの世界ではもはや著名な米国の

ブランドです。そしてこのケーブル、今回の視聴
で僕の好みに最も合ったケーブルでした。

好みの音ってどんな音かといいますと、
濃密なのに引き締まっていて、スピード感

あふれる高解像度な音なんです。
ええ、それ疲れる音じゃない?

そうです。モニタリングを仕事の一つに
している僕の、仕事の延長線上の音なんですね。

まあ、この手の仕事をしている人は、
Vermilion派かSXC 24派に分かれると思うんですが、

僕は後者みたいです。

このSXC 24は、クライオ処理とアニール処理を
ほどこした高純度銀メッキの銅線です。

ケーブルはBEAT AUDIOなどに比べるとやや
固く、とり回しは悪いのですが、Supernova

よりも更に高解像度かつ音像定位が明確で、
やや刺さり気味の高域がくせになりそうな

非常に分解能のよい中広域です。
低域もタイトで細かい音の聞き分けが

しやすく、まさにモニターライクな音と
言えるでしょう。

カスタムイヤモニになりますが、FitEarの
MH335DWとの相性も抜群だと感じました。

さて、如何でしょうか?
交換ケーブルで本当に音なんて変わるの?

と思っている方は、視聴できるお店もいろいろ
あるので、是非一度お試しくださいね。

ただ、交換ケーブルはイヤホン本体の本当の
実力を引き出せても、それを超える音を出す

ことはできません。だから、コスト的には
一般的に本体の値段の半分くらいまでを、

ひとつの目途にすべきかと思っています。

自分のイヤホンの新しい魅力が発見できるのは
結構楽しいことですよ。

あなた独自の好みの交換ケーブルを
見つけてみてくださいね。






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